わたしの空白の30代

うつ病が発病して8年。わたしは30代という一番素敵な時期をふいにしてしまった、という苦い思いでいっぱいです。音楽だけはかろうじて聴いていたけれど、そのほかはホームページを作ったくらいで、考えられず、本も読めず、ほとんど何もできなかったのね。
普通の30代は自分の生きる方向性の基盤ができていて、その基盤の上で自分という建物を構築するのに、わたしはその貴重な時間をふいにしてしまったのです。
いま、断然された20代と目前に控えた40代を考えて、ものすごく戸惑っています。
だんなさんはいるけれど、子供はいないし、お金もないし、健康も知識もないのです。29歳のときは異常に小説と思想書を読んで、映画を見まくっていたけれど、もうすっかり忘れました。わたしはこれから、すごいスピードでそれを取り返したいと思ってます。でなければ、悲しすぎます。これって結婚しておうちに引っ込んだ奥さんと同じかも。わたしの10年返せー! などといってみても仕方がないのわわかっているんですけどね。時間は決して逆戻りしない。零れたミルクは元に戻らない。泣きながら、わめきながら、でも走っていこう。それが神様に課せられたわたしの仕事だから。