LOST IN TOKYO

調子良し。朝から色々必要なところに電話をかける。昼前、出かけようとした1時間に私がとあることで粗相したことについてinu-kunと大喧嘩に。逆ギレした私は泣き叫びながら紙くずを投げたり枕でinu-kunを叩いたりして、結局出かけられなくなった。すごく大切な用事だったのだが、日を変えてもらうよう電話し、inu-kunがたばこを買いに行っているあいだにトレドミン5ミリを2つ飲み、じっと座っていた。
数時間たって、inu-kunが脱力して横になっているところにそっと寄り添って横になる。
トレドミンが効いて心が穏やかになり「ごめんね」と謝った。
夜、「LOST IN TRANSLATION」を一緒に見る。
ハリスがぽつんと「東京は変な街だ」といった。わたしもそう思う。まっとうな神経じゃあ生きていけないくらい時間の流れが早く、人々は一人ずつで勝手に生き、街行く人はささくれ立った感じがする。
inu-kunはソフィア・コッポラ初見。「雰囲気モノだね。まあまあ見られた」という。わたしが「映画で、心の機微とかほとんど見てないでしょ」と訊ねると「うん、あんまり考えられないね」という。東京で長く生きてきた人にはこの複雑な孤独感はわかりっこない。わたしはこの映画を愛する。